セクマイが見る最近の同性婚と政治家問題

初めまして。yoootiと申します。

今まで "インターネットを通じた自己表現の場" ってTwitterしか利用したことが無かったのですが、

(本当にTwitter以外触ったことが無いわけではなく、写真を数枚投稿しただけで飽きて放置しているInstagramのアカウントも持っているし、

小中学生の頃には3DSMiiverseという機能を通じて、夜な夜な顔も名前も知らない人たちとチャットしたりしていた。今でもずっと続いてるのがTwitterだけねって話。)

長〜くなる文章を思いついちゃった時や、想いが溢れて止まらない時に140字に収めるのはとても無理があると感じ、この度ブログを始めてみました。

記事タイトルのとおり、

ここ数日、岸田総理や荒井首相秘書官による同性愛者への差別発言がだい〜ぶ問題視されて物議を醸しているらしい件について、

セクシュアルマイノリティ当事者の私が思ったことや考えたことなど、素直に述べていくつもりです。

「いまの政治に物申す!」とか「日本は変わらなくてはいけない!」とかそういった熱い気持ちはこれっぽっちもないし、

私自身セクマイではあるけれど、「今付き合っている同性の恋人と絶対に結婚したいの!!」とかいうわけでもないし、

ただなんとな〜く私の頭で思ったことを吐き出していってるだけなので、今からお読みになる内容はあんまり重く受け止めないでほしいです。(いや、重く受け止めて一緒になって色々考えてくださるのも勿論嬉しいですけども。)

 

と、いうことで、本題。

事の発端は21日。

予算委員会にて岸田総理が「家族観や価値観、社会が変わってしまうため、同性婚を認めない」という旨の発言をされていたようです。

同性カップルが結婚できるようになると、社会は変わる。」私もその点には概ね同意というか、きっとその通りだねって思います。

しかし、社会が変わることを危惧されているということは、おそらく同性婚の認可により社会が悪い方へと変わってしまうとお思いなのでしょう。

は? なんで〜?????

ある人が「日本で同性婚が認められることによって、海外から同性カップルが多く移住してきて、外国人への支援で予算が無駄に使われちゃう()」みたいな旨のツイートされているのを拝見しましたが、

日本の他にも同性が結婚できる国はあるのにわざわざ日本を選ぶかぁ? それってそんなに同性婚反対の理由づけになる

……って思ったし、同性婚が認められることによるデメリット、ある?

メリットとしてはやはり、異性愛者だけでなく同性愛者の日本人も、愛した人と結ばれる喜びと幸せを感じることが出来るという点でしょうか。なんだか漠然とした視点で申し訳ないですが。

 

それと「同性愛者は子供を産まない! 少子化を加速させる!」なんて声もありますが、そこもカバー出来るようになるんじゃないかな。

(というか抑、異性のことを好きにならない人間が、同性婚を禁じれば異性と結婚してセックスして子供産んで育てられるとでも思ってるんですかね? 無理がありますって……)

 

現行法では婚姻関係にある男女同士の精子卵子を使った体外受精しか認められていないため、女性同士のカップルが妊娠・出産を目指す場合、精子バンクに登録している男性などから病院や専門機関などを介さず直接精液を受け取り、注射器等で自らの膣内に精液を入れるそうなんですけども。

エグくない? 好きでもないしほとんど知らん男の精液をなんか自分の臓物のなかにぶち込むの嫌じゃない? まぁ気持ちの問題なんですけどね。とはいえ性感染症等のリスクの問題も入ってくるか……

医者だか研究者だか知りませんが然るべき人に体外で受精してもらって、受精卵だけ子宮内に戻すという一連の行為が同性カップルにも認められたら良いのにね。……って、これは数年前から思ってたことですけど。

(因みに精子バンクは女性からの需要に対して男性の供給が圧倒的に多くて、中には「お前ボランティア精神じゃなくてどう見ても性欲を満たす目的だろ……」的な男性ユーザーも少なくないというのを以前目にした記憶があるので怖いですね。本当に。)

もし少子化対策として同性婚に反対してらっしゃる政治家の方がいらっしゃったら見当違いすぎますよね〜……

「異次元の少子化対策」なんて掲げて総理頑張ってらっしゃるようですけど、その政策内容も日々Twitterで叩かれているのよく拝見しますしね……

ところで先ほど、総理は「同性婚を認めることによって、悪い方へ社会が変わってしまう」とお考えなのか? と述べました。

もしそうではないとしたら、「まぁもしかしたら良い方に変わるかもね〜」とか思っているのだとしたら、

改善のための変更だとしても渋るのはスーパーウルトラ超絶保守的人間(悪口)ですよ。時代錯誤も甚だしいね。

……長くなってしまったので、総理の発言についての話はここで終了とします。

 

もう一つの議題。

23日の荒井首相秘書官による発言について。

もう! これが! 大問題! 大炎上! 本日のメイントークテーマ!!!!

 

……と言いたいところなのですが、

私自身報道されている部分のみを見た感じでは「そんなに悪いこと言ってる? この人。」って感触でして。

ネット上では同性愛者の方も異性愛者の方(というかアライの方かな)もみんな寄って集って「失言!」「差別!」と彼の発言を叩いてらして、大炎上してるようなのですがあまり理解出来なくて。

何やら同性カップルについて「僕だって見るのも嫌だ。隣に住んでいるのも嫌だ。」と発言されたそうで。

この発言に対して私は、「私だって異性カップル見ると、うわ〜ってちょっとヤな気分になるし、異性のことが好きで一緒にいたいという気持ちは全く共感出来ないし、キモ〜と思ってる節があるし、実際に現在私の隣に住んでいる男女が毎日午前3時台にどんちゃん騒ぎしてうるさくて迷惑だと思ってるし、別に普通の感情なのでは?」としか思えなくて。

でも荒井秘書官を擁護したいわけではないです。

私は男女間の恋心とか性欲とかそういうものを理解・共感することはできないけれど、

ある人が異性の人を好きになってこれから先もずっと一緒にいたいって思うのなら、

「お互い同じ気持ちなら一緒にいればいいじゃん! 結婚したいならすれば良いじゃん! それで幸せになれるなら幸せになったらいいじゃん! 全人類幸せになろ〜ぜ〜!!」と思っている、基本的には平和主義で平和ボケした人間です。

荒井秘書官が同性愛者の恋心を理解・共感出来ないこと、嫌いだと思うこと自体は問題ではありません。

しかし「オレからしたら同性カップルキモいから、お前らのこと嫌いだから結婚させてやらね〜ww」という思考に繋がっているのであれば大問題だということです。

自分がある事象についてどう感じるか。ポジティヴに感じるか、ネガティヴに感じるかは人それぞれです。それで良いのです。

ただ、ある物事を、自分がネガティヴに感じる存在だからと、それをポジティヴに感じている人もいるのに存在を消してしまおうとしている。それは許されないことです。

これは私が昨日、自身のTwitterにも投稿した内容と同様なのですが、例えとしてチョコミント味のお菓子の話をしますね。

チョコミント味のお菓子って、「すっきりして甘くて美味しい〜!」という人と「歯磨き粉の味がしてとても食べ物とは思えない。不味い。」という人がいるじゃないですか。

チョコミントが好きな人、嫌いな人、この2種類の人がいて良いのです。(どちらでもない人も合わせて3種類いるかもしれない。)

「チョコミントが不味いと感じるお前の舌はおかしいだろ!」なんて糾弾するのはお門違い(逆も然り)で、

「自分は美味しいと思うけど、不味いと思う人もいて当然だよな。」という考え方をすべきなのです。

間違っても「チョコミントは不味い! あれは食べ物ではない! 即刻販売を中止しろ!」なんて声を上げるべきではありません。

自分と同じ考えの人、違う考えの人。様々な考えの人が存在していることを認め、違う考えの人までもが幸せに歩める道を作るのが、政治だと思うんですけどね。

ね。お偉い政治家先生のほとんどが一般的な異性愛者かと思いますが、政治をする以上はセクシュアルマイノリティの人の幸せも考えなきゃいけないよって言ってるんだよ。チョコミントの販売を認めましょうねってことだよ。

 

で、もう一件。

荒井秘書官、「同性婚を認めたら国を捨てる人が出てくる。」と発言なさったそうで。

つまり彼は同性婚のことを、国民として恥ずべきことであり、何が何でも否定すべきである。くらいに考えているんでしょうか。

同じ性別の人に恋心を抱くということを、小児性愛だとか露出狂だとかそういった犯罪者と同列の性的倒錯であり、病的な状態である。って考えてらっしゃるってことです。

確かに「"ひとけの少ない道で陰部を可愛い女の子に向けて見せつけることで興奮する公然わいせつおじさん"とかそういった人達の存在を認めて、彼らが自由に活動することを許可しましょう!」って国会で決まったら、日本に失望して国を捨てる人が出てきてもおかしくないかもね。

同性への恋心もそれと同じだと思ってるってことだ。

 

え〜? マジ〜?

小児性愛も露出狂も、相手の許可を得ずに相手の嫌がることをするから犯罪なのだと思うのです。

(小児の場合、同意をしていても「おとなのひとが いってることだから、ふつうのことなんだよね」と思い込んでいたりして正常な判断が下せていない場合が多い)

でも同性カップルってお互いハッピーじゃん? 誰も傷ついてないじゃん? じゃあ良くない?

……と思ったのですが、

例えば「死にたい人」と「殺したい人」の間でお互いハッピーな結果になったとしても、自殺幇助だか委託殺人だかで犯罪とされるんだから、誰も傷つかないならOK!てわけじゃないのか……。倫理的な視点から考えてアウトなことはアウトなのか……。同性愛と倫理ねぇ……

と、難しい話になってしまいました。

勢いのまま筆を滑らせていたらなんだか途轍もない長さの文章ができてしまった気がするので、この辺でとりあえず終わりにします。

 

最後に、セクシュアルマイノリティだとしか自身の立ち位置を表現していなかったので、もう少し詳しい表現をします。

わたしは男性が本当に苦手で嫌いで気持ち悪くて怖くて関わりたくないという気持ちを抱いています。(父親や親切で気さくな恩師、打ち解けている友人など一部の男性に対しては、その限りではありませんが。)(異性カップルへの気持ち悪い、嫌だといった感情もこれによるものです。男性に恋愛感情を抱く女性が理解出来なくて気持ち悪い。)

勿論男性に対して恋愛感情も性的欲求も抱きません。

 

それなら好きになる対象は女性なのかというとよくわからなくて、二十数年生きてきましたが今までちゃんと「好き」という気持ちを抱いた女性はたったの2人です。

こういう場合って「自分レズビアンです! 女の人が好きです!」と言っていいのか? と疑問に思っています。ただ消去法で男性よりは女性が好きだというだけなので。

その上、私は人を好きになることはあっても、人に対して性的欲求を感じることはなく、例え恋人同士であってもキスとか性交とかそういった行為をしたいとはあまり思いません。アセクシュアルまたはエイセクシュアルというやつです。

(因みに人を好きになること自体がないセクシュアリティを、アロマンティックと言います。)

更に、フィクトロマンティック(アニメやゲームのキャラクターなど、架空の人物に恋愛感情を抱くセクシュアリティ。因みに、同じく架空の人物に性的感情を抱くのはフィクトセクシュアル。)でもあるので、自分の中でかれこれ7年ほどお付き合いしているキャラクターがいます。つい3ヶ月ほど前、お互いの名前をエングレイビングした、結婚指輪代わりのダイヤの指輪を購入しました。

一般的なセクシュアリティの人にとっては理解し難い行動だと思います。頭おかしいとしか思えないでしょうね。

……といった感じのマイノリティofマイノリティの面倒な女がお送りしました。

(この記事の文字数計測したら、原稿用紙12枚分にまでのぼっていてドン引きしています。最後まで読んでくださった方もしいらしたら、まっっっっっことにありがとうございます!!!)