ニッポンエールのグミを食べる日
スーパーでいつも130円台くらいで販売されている
「ニッポンエールの各都道府県の名産果物グミ」
を、なんと100円均一ショップダイソーで発見してしまい、気づいたらレジに持ち込んでいた。
以前このシリーズの「静岡県産 クラウンメロングミ」を、その130円台のスーパーで購入し、食べたことがある。
▼その時の写真
まあこの中で一番好きだったのは「なし太郎グミ」だったわけですけどね。それはそれ。
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今回購入したのはこちらの2点。
写真を撮るために並べるまで気づかなかったけど、期せずしてどちらも熊本県の果物だった。ありがとうくまモン。
「熊本県産 ハニーローザグミ」
「熊本県産 すいかグミ」
の2種類を購入した。
すいかグミについては、私がすいか味大好き狂のため購入した。
(不二家の期間限定すいか味クッキー「すいかやいちゃった?」をワンシーズンで10袋近く食べた程に私はすいか味の菓子に狂っている)
ハニーローザについては、
「ハニーローザってなに…?」
「イラスト見る限り桃とか林檎系か…? バラ科…?」
状態で、でも不味くはなさそうな雰囲気だったため購入してみた。
「ハニーローザ」。蜂蜜薔薇(Honey Rose)…?
ハニーサックルなら聞いたことあるけど……。
なんだろう。
桃っぽいイラストだけど、桃味は「岡山県産 白桃グミ」として売ってたんだよね。
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とりあえず食べてみることにする。
もぐもぐ……。ん〜? 形容し難い味……。
舌よりも鼻で味わうことが多い味だと直感的に感じる。
つまり、このフルーツ食べることは殆どないけど、こういう匂いの香水ってよくあるよね、みたいな。
……って、すももじゃない? これ。
☆ 大 正 解 ☆
なんだ、すももじゃん!!!
ハニーでもローズでもなく、ピーチじゃん!!!
あっ、すももはももだからももはバラ科だからローズでローザなんだ!!!(???)
調べてみたところ、ハニーローザがバラ科の植物というのは間違いないよう。
熊本県の北部、玉東町という地域で栽培されている、毎年6月上〜中旬の10日間程しか収穫できない「幻のすもも」だそう。
すごい……。そんな希少な果物を、季節外れにも関わらず100円で味わえる喜び。ダイソー様々、JA様々……。
(ニッポンエールはJA全農のブランドである)
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すいか味も食べてみる。
……。あ〜すいかだ。美味し〜!
なんだか希少なハニーローザの後だと感動が薄れるけど、ちゃんと普通に美味しいです。
普通の果物としてのすいかって、水分が多くてみずみずしい分、味薄く感じる時もあるけど、
すいか味の菓子は安定して美味しい。だから好き。
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ところで、それぞれのグミの原材料を見てほしい。
▼ハニーローザグミ
▼すいかグミ
同じ赤色でも、
ハニーローザグミは「アカキャベツ色素」
すいかグミは「アカダイコン色素」
で着色されているのだ。こだわりがすごい!
タール色素使わないんだね。(タール色素とは「赤色○号」「青色○号」のような合成着色料)
さすがJA。野菜と果物へのリスペクトが感じられる。
……ていうか、アカキャベツとアカダイコンって何?!
キャベツは紫キャベツしか聞いたことないし、
アカダイコンってハツカダイコンとかラディッシュとかのこと?!
調べてみたところ、
「アカキャベツ」と「紫キャベツ」は同一のものを指すようだった。なんだよ、やっぱり紫キャベツじゃないか。「レッドキャベツ」とも言うらしい。
「アカダイコン」はハツカダイコンやラディッシュとは違い、まんまるではなく、ちゃんと細長い形の品種の大根らしい。ちなみにハツカダイコンとラディッシュは同じものを指すそう。
そして「アカダイコン色素」も「アカキャベツ色素」も、どちらもアントシアニンを主成分とする、赤紫色の色素であるそう。なんだ、同じなんじゃん。
若干、アカダイコン色素の方が鮮やかな赤って感じかな。そしてアカキャベツ色素の方が紫色に近い感じ。
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ここで湧き上がる疑問。
私は「さくら大根」という、ピンク色に着色して甘酸っぱいお漬物にした大根が好きなんだけど、
あれって何の色素で染めてるんだろう。
大根をキャベツで染めてたらちょっと面白いな。アカダイコン色素で着色すれば、大根だけで完結するのに。
……ちょっと調べてみた感じ、赤102を使用してるメーカーが多い様子。赤106と赤102の2種類を組み合わせて使用しているメーカーも発見した。
出ました。先ほど申し上げたタール色素ですね。ここで登場。
……あっ!!
フジッコの「さくら大根漬」、赤キャベツ色素を使用している!!
出た! キャベツと大根のマリアージュ!!
すごい、すごい、感動してしまった。
面白いね、食品着色料の世界。